売れるネットショップのコツ!利益の仕組みや売れる商品は?

2021年11月29日(公開日:2021年9月29日)

インターネットの普及により急速に拡大するEC業界では、企業だけでなく個人でもネットショップを開設される方が急増しています。
ネットショップはサービスによって安価で気軽に出店できますが、「せっかく開業するなら“売れる”ネットショップにしたい!」というのは誰しもが思うことでしょう。

店舗数の増加とECサイトの売上が伸びている市場動向ですが、売れるネットショップと売れないネットショップに二極化されているのが現状です。
そこで今回は、ネットショップで利益を上げたい方に向けて売れるネットショップの条件や具体的な施策、売れる商品について説明します。

ネットショップをオープンしたものの、なかなか売上アップにつながらないと悩んでいるネットショップオーナーの方もぜひ参考にしてください。

売れるネットショップ9つの条件

では売れるネットショップはどのような特徴があるのでしょうか?
利益をあげているネットショップは、以下のような9つの条件が共通しています。

コンセプトやターゲットユーザーが明確になっている

売れるネットショップは、揺るぎないコンセプトと「誰に価値を届けたいか」というターゲットユーザーが明確なことが特徴です。
ネットショップの中心となる考え方や方向性がはっきりしているため、ユーザーからも選ばれやすいのです。
流行の商品ばかりランダムに取り扱っているネットショップでは、コンセプトが不明瞭なためターゲットユーザーにショップの価値が届きません。

例えば、ベビーギフト専門に取り扱うショップの場合、ターゲットユーザーが「出産した方や出産のお祝いをする方」と絞られます。
そして「内祝いや赤ちゃんにおすすめのギフト」といったコンセプトを決めて打ち出せるのでベビーギフトを探している方は立ち寄りやすいのです。
まずは、「誰にどんな商品を届けたいかた」を確立することが大切です。

サイトデザインにこだわっている

ネットショップに来るお客様は、利便性だけを求めているわけではありません。
使い勝手がよいサイトはもちろんですが、街でウインドウショッピングをするようにインターネットでも“楽しい”と感じる買い物をしたいと考えています。
コンセプトやターゲットユーザーの世界観に合わせたサイトデザインやカラーにすることで、魅力的な店作りに反映させることができます。
ネットショップの第一印象を決めるトップページは、特にデザインに工夫し「注目されやすい」「一目でわかる」魅力的なデザインや商品構成を目指しましょう。

分かりやすく丁寧な商品説明

ネットショップは実店舗と違い、実際にお客様が手に取って商品を見ることができないため、どんな商品かイメージできるように説明します。
例えば商品のサイズや素材、実際に着用した使用感、コーディネートなど詳しい情報提供が大切です。
商品のスペックだけでなく、“スタッフが着用した(使用した)感想”など実際の声を盛り込むことで、より分かりやすく購買意欲を高めることにつながるでしょう。

購買意欲を高める画像

商品説明と同様に大切なのは商品そのものの画像です。
どんな商品なのかだけでなく、その商品の魅力や特徴、利用シーン、サイズ感などが伝わる画像がおすすめです。
正面画像はもちろん、様々なアングルで撮影した画像や拡大した画像なども盛り込むことで商品のイメージがしやすく購買につながります。
例えば、商品が財布であれば、外観だけでなく財布を広げたときの画像やお札入れやカード入れなどの様子を知ることができれば嬉しいですね。

また動画挿入ができる拡張機能を使えば、より魅力的に商品を伝えることができるでしょう。

レビューの多さと高評価

実店舗では口コミでお客様は広がりますが、ネットショップでは口コミと同じ意味をもつレビューが選ばれるショップの判断材料になります。
売れるネットショップではユーザーからのレビューを掲載し、商品の実際の感想や使い勝手などを紹介しています。
レビューのポイントは正直であるかどうか、です。
使い勝手が悪い、イメージと違ったなどの低評価のレビューであっても、排除することなくありのままの情報として提供しましょう。

満足度が高く高評価のレビューは、購買意欲を高め売上に貢献します。
例えば、レビューをした方におまけプレゼントや特典、次回購入時の割引などを行い、積極的にレビューを増やす取り組みも行って生きましょう。

サイトの使い勝手のよさ

売れるネットショップは、ECサイト内の操作が分かりやすく使いやすいことが特徴です。
インターネットの操作に不慣れな方でも簡単に購入できるようなサイト構成や、トップページ→商品検索→購入までの動線がシンプルなものなどが良いでしょう。

ユーザーがネットショップを訪れた際、商品検索や購入までの道筋が分かりにくければ一目見て離脱してしまう恐れがあるため、新規ユーザーの方も直感的に購入できる、明確なネットショップにしましょう。

シンプルで使いやすい動線設計になるよう、ユーザー目線でチェックすることが大切です。

決済方法の選択肢が充実

商品の支払方法も「売れるネットショップか売れないネットショップか」に影響を与えます。
売れるネットショップでは、クレジットカード決済やコンビニ後払い決済、銀行振り込み、代金引換など多数の決済方法が充実しています。
もしユーザーが希望する決済方法がなければ、同じ商品を取り扱っている他店で購入されることになるでしょう。
ユーザーの多様な支払い方法に対応できるように、決済手段の選択肢を広げユーザーの離脱を防ぐことが大切です。

セキュリティ対策に安心感がある

様々な決済方法への対応とともに準備しなければいけないのは、ネットショップのセキュリティ対策です。
セキュリティソフト導入による不正アクセス防止など、万全のセキュリティ対策で安全性や信頼性を高めましょう。

配送のスケジュールやルールが明確

商品を購入したユーザーは到着を楽しみにしていますし、できるだけ早く手元に届いてほしいというのが本音です。
いつまでに届くのか、どんな方法で配送されるのか、送料はいくらかかるのかなど明確なスケジュールはもちろん、商品を提供する事業者の情報を伝えることが大切です。
「特定商取引法に基づく表記」に基づき、適切な消費者への情報提供を明確にし、トラブルのない運営を行って生きましょう。

なぜ売れる?利益を出せる理由は?

売れるネットショップの条件について説明しましたが、なぜ利益につながる運営ができるのかについても詳しくお伝えしていきたいと思います。
売れるネットショップにはどんなコツがあるのがみていきましょう。

新規ユーザーの獲得「集客」

ネットショップでも実店舗でも重要なのはお客様に来てもらうことです。
売れるネットショップでは商品を探している潜在客を呼び込み、購入につなげるといった集客施策に力を入れています。
潜在するターゲットユーザーのライフスタイルなども参考に、商品に対して「いいな」「使ってみたいな」と思ってもらえるような訴求を行いましょう。

リピーターの獲得「追客」

持続的な売上upのためには、1度購入したユーザーに再び来店してもらい、購入してくれるリピーターを増やす取り組みが不可欠です。
「また訪れたい」と思ってもらえるような運営を心がけ、継続して利用してもらいましょう。

例えば、商品の充実やサイトの使い勝手、サービスの満足度を高めるような施策とともにリピーター集客の施策やマーケティングが重要なコツです。

売れるネットショップの集客施策

売れるネットショップでは新規ユーザー、リピーターへの集客に力を入れていることが分かりました。
では、どんな集客施策を行っているのかみていきましょう。

自然検索流入・SEO対策

GoogleやYahoo!などの検索エンジンからネットショップへの集客を狙う方法です。
潜在ユーザーが特定のキーワードを検索したとき、検索に上位表示されることでアクセス数を増やし売上アップにつなげます。
そこで大切なのがSEO対策(検索エンジン最適化)です。
簡単にいうと、ユーザーが検索しそうなメインキーワードを選定しコンテンツ内に盛り込み、検索で表示されやすくすることです。

ネットショップのコンセプトを明確にしてターゲットユーザーに有益となるコンテンツを作ることで、検索されやすく上位表示が見込めます。
SEOの知識やノウハウは必要になり効果が表れるまで長期的な戦略となりますが、成功すればコストをかけず効果的な宣伝ができることがメリットです。

【SEO対策例】
ユーザーへの有益な情報提供
分かりすくオリジナリティあるコンテンツ
タイトルや見出しにキーワードを入れ検索されやすく工夫
適切にHTMLタグを使う
外部サイトからのリンクが多い

POINT
ターゲットユーザーとメインキーワードに合ったコンテンツを充実させよう

リスティング広告(検索連動型広告)

Web集客に効果的なリスティング広告は有料の広告枠を使って検索表示し、集客する方法で、売り上げに効果的とされています。
ターゲットユーザーが特定のキーワードを検索したとき、それに合った広告として表示されますので、すでに関心をもっているユーザーにダイレクトに届くことがメリットです。
どの広告から購入したかが分かるためPDCAサイクルに基づく効果的な広告運用ができるでしょう。

POINT
SEO対策でコンテンツを充実させリスティング広告を行うことでアクセス数アップにつながる

アフィリエイト広告

ブログやSNSを活用したアフィリエイターによるWeb広告で、費用対効果に優れた集客施策です。
口コミが重視されるファッションアイテムや美容関係の商品に有効ですが、ショップやアイテム自体に魅力がなければアフィリエイターに宣伝してもらえないケースもあります。

POINT
成果報酬なので費用対効果に優れているが、リスティング広告との併用がコツ◎

ディスプレイ広告

Webサイトやアプリを使っているときに表示されるWeb広告でバナー広告ともいわれています。
検索により表示されるリスティング広告と違い、幅広いユーザーにアプローチできる反面、購入意欲のある潜在客には届きにくく、費用対効果が低い特徴があります。

SNS

Instagram、LINE、Twitter、FacebookなどSNSを活用した集客方法です。
自社アカウントがない場合はまずアカウントを作成し、フォローや投稿への“いいね”や“シェア”をしてもらうことで、情報の拡散を狙います。
また、ターゲットユーザーから人気の高いインフルエンサーに紹介してもらうのも効果的です。
SNSによってターゲットユーザーや目的が異なるため、商品やサービスに合わせたSNSを見極めることが大切です。

POINT
アカウントの育成とリスティング広告との併用が効果的

メルマガ(メールマガジン)

リピーター獲得に効果的な集客施策のひとつです。
アドレス登録や購入してくれたユーザーに対して、有益な情報をメール配信し集客を狙います。
多数のユーザーに低コストで宣伝できるので自社負担が少ないことがメリットです。

POINT
新商品の発売やお得な割引クーポン、セール情報などを合わせて情報提供しよう

アフターフォローの充実

Web広告などの集客施策だけでなく、心がこもった接客や購入してくれたユーザーへのアフターフォローも大切です。
購入を迷っている方への問い合わせや購入後の対応は、顧客満足度に大きく影響し、そこでクレーム客となるのか、リピーター客となるのかはネットショップの対応次第です。

問い合わせには丁寧に対応するのはもちろん、購入してくれたお客様に対しても商品とともにお礼の手紙を同封する、メールでお礼を伝えるといった地道な対応を継続させましょう。

POINT
商品の活用方法やコーディネートの提案、アンケートの実施なども効果的

売れるネットショップになる仕組みと売り方

売れるネットショップの条件や集客も万全に行った後は、売れるネットショップに導くサイトの仕組みや売り方に気を付けていきます。

新規顧客をゲットしたら、お店の利益につながるリピーターを増やしていきましょう。
そのためには安全で使いやすいサイトであることと、何よりもお店の信頼感を高める売り方をすることが大切です。

リピーターはすでにお店を利用されているので、使い勝手や商品、サービスの良さも把握しているため集客・利益につなげやすいことが特徴。

例えば、リピーターに対して会員ランクをつけてランクによって割引したり還元ポイントを付与したり、特別感やお得感を出す工夫がおすすめです。

POINT
リピーターの獲得は効率のいい売上アップにつながる

初心者必見!ネットショップで販売しやすいもの・売れる商品

さぁネットショップをオープンしよう!と思っても、「売れる商品はなに?」と、商材選びに頭を悩ませる方は多いかと思います。
すでに目星をつけている商品を構想している方もいますが、「何か販売したい」と副業として考えている方はまだ特定の商品が決まっていない方もいらっしゃるでしょう。

インターネットには大手ショッピングモールをはじめとする様々なネットショップが存在しますので、その中から自社を選んでもらうには他社との差別化を行分ければいけません。

適当に商材を決めて売るのではなく、まずは「いまどんなものが売れているのか?」とマーケティングからスタートしましょう。

では、初心者の方でも取り扱いやすいネットショップで販売しやすい商品を紹介します。

リピーター確保につながる消耗品

消耗品は実店舗でも購入できますが、高齢の方や女性の方は、重たく荷物になる消耗品はネットショップで購入する傾向があります。
例えばミネラルウォーターやアルコール飲料、ペットシーツ、ペットフードなどがあげられます。
確実に購入する・どこでも購入できるものだからこそ、商品やネットショップに価値をつけリピーターになってもらえるような工夫が必要です。

取扱商品の多さや送料無料、割引や特典などを実施し選ばれるネットショップを目指しましょう。

お取り寄せ商品(特産品や名産品、有名店の商品など)

ネットショップの良さは、お店が近くになくても自宅に届けてくれるということです。
特にコロナ禍の今はお取り寄せ商品の人気が高くなっています。
県外への移動自粛のため実際に買いに行けない、旅行を自粛している方がネットショップで購入されています。
地域の食材や加工物のほか名店のお菓子や工芸品、ユーザーが気軽に購入できない産地直送やご当地グルメなどの商品がおすすめです。

ターゲットユーザーに特化した専門商品

生活に関わる様々な商品を販売するネットショップもありますが、コンセプトとターゲットユーザーを明確にした商品の方が売れやすい傾向です。
例えば、女性のファッションアイテムを取り扱うお店よりも“20代~30代の子育てママにおすすめの帽子”というように特化したネットショップの方がユーザー目線での訴求性があります。
また、こだわりを持っているユーザーが多いペットフードやベビー用品なども売れ筋アイテムとなりますし、最近話題の昆虫食なども面白いですね。

ハンドメイド商品

個人の方でも気軽にネットショップをオープンするきっかけになったのは、ハンドメイド作品の販売が増えたことではないでしょうか。
ハンドメイドに特化したネットショップやサービスも多く、プロの方だけでなく学生や主婦の方もハンドメイド作家として活躍されています。
ピアスや指輪などのアクセサリーはじめ、手作りのスマホカバーやバックなど様々なアイテムが出品され“世界に1つ”という価値に人気があります。

筆者自身もハンドメイド商品をよく購入していますが、これはいいなと思ったのは「赤ちゃんの肌着や洋服を使ったテディベア」です。
成長してサイズアウトした子供服からテディベアを作ってもらえるのですが、テディベアをみるたびに子供が小さい頃の思い出が蘇り、自分用にもギフトとしても購入してよかったと思う商品でした。

お悩みグッズ

実店舗では買いにくい商品もネットショップの売れ筋となります。
例えば…
女性→バストアップ・ダイエット・アンチエイジング(たるみやシミ、しわ)・妊活サプリ
男性→薄毛・滋養強壮・精力剤
など、買いたいけれど恥ずかしくて買えない商品、悩みが気になって検索したときに表示される商品やネットショップで購入されやすいでしょう。

筆者自身も「眉間 しわ」で検索し、上位表示された眉間専用のパックやしわ改善のクリームを購入したところです。
ストレスや加齢、生活習慣での悩みを改善するグッズは実店舗で取り扱っているところが少ないため、専門に取り扱うネットショップが重宝されています。

アパレル商品

ネットショップ初心者の方におすすめなのがアパレル商品です。
インターネットやファッション雑誌、ランキングでは「どんなものが売れているのか」「流行りのアイテム」といった情報が多いことが特徴です。
また、アパレル商品はSNSでの集客に結び付きやすく、アフィリエイト商品としても鳥か使いやすいため集客がしやすいことも魅力的。
初心者の方でも、ご自身のお好きなアパレルアイテムを取り扱い、魅力を伝えてユーザーを獲得しやすいでしょう。

【まとめ】売れるネットショップ運営はプロのノウハウが◎

いかがでしたでしょうか?
売れるネットショップの条件や具体的な施策、おすすめの商品について紹介しました。

売れるネットショップにするには新規ユーザーとリピーターの獲得による集客、そして地道な準備と工夫がコツということをお分かりいただけたでしょうか。
購入しやすく魅力的なサイトに仕上げ、ネットショップに合った集客施策の見極めが大切です。

売上アップにつながる運営と集客は、広告運用やマーケティング運用の知識やノウハウが必要になりますので、ご自身で対応できない場合や集客や利益に結び付かない場合は、プロのサポートを依頼するのもひとつの方法。

WEB集客サービスに特化したコンサルタントを活用し、効率のいい販売戦略と集客施策を進めていきましょう。