Shopify(ショッピファイ)の手数料は安い?必要な手数料まとめ

2021年11月29日(公開日:2021年11月4日)

無料でネットショップを簡単に開設できるサービスとして「BASE」や「STORES」が人気ですが、”Amazonキラー”とも言われるECプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」を導入する企業・個人が増えてきており認知度が高まっています。


・Shopifyはなぜ人気が出てきているのか?
・Shopifyで掛かる費用は?
・Shopifyを利用するメリット・デメリットは?


‥など、Shopifyのサービスについて気になっている人も多いのではないでしょうか?

ここでは、Shopifyの料金プランや手数料をはじめ、メリット・デメリットについても解説していきます。


Shopifyの導入を検討している人、他のECプラットフォームと迷っている人、少しでも費用を抑えてECサイト運営していきたい人は是非参考になさってください。

Shopifyとは?

「Shopify(ショッピファイ)」はカナダの企業が運営する世界No.1ECプラットフォームであり、世界175ヶ国・170万以上の店舗が利用しています!(※2021年時点)


2017年に日本市場への参入を果たしてからメディアに取り上げられることが多くなり、ここ数年で日本展開を急速に拡大。国内大手企業の海外ECサイトととしても広く活用されています。


5人の仲間からスタートしたShopifyですが、今では7,000人以上の従業員を抱え総売上高は3,560億ドルを誇ります。

Shopifyの仕組み


Shopifyは「ASPカート型ネットショップ」と言われ、ネットショップを開くために必要なシステムを貸し出しネットショップの運営を支援するサービスです。Shopify以外にはBASEやSTORESなどもASPカート型です。


楽天市場やAmazonなどに出店する方法は「ショッピングモール型ネットショップ」と言われ、ASPカート型よりも集客力が高いメリットがありますが、手数料など固定費が高いことやモールの中の1店舗として認識され一つのブランドとして認知されにくいことなどがデメリットして挙げられます。


ASPカート型は集客戦略こそ必要ですが、低コストで始められることやサーバーの開設など環境面での準備が必要なく手軽に利用しやすいサービスです。

Shopifyの特徴【メリット・デメリット】

Shopifyが世界、そして日本で急速に拡大してきている理由として考えられることは、他社とは一味違った特徴があるからではないでしょうか?


Shopifyの特徴をメリット・デメリットに分けてそれぞれ紹介していきます。

【メリット】

低コストで導入できる


初期費用は0円で主に月額課金制の3つのプランから選び始めることができ、決済手数料も他社と比べ安い。

拡張機能が充実している


基本機能にプラスしてShopify App(ショッピファイ アプリ)を利用することでネットショップを自分好みにカスタマイズ可能。集客アップ系・購入率アップ系・翻訳系・SEO対策系など多数。

デザイン性の高いECサイトが作れる


100種類以上のテンプレート(※無料で使用できるものは9種類)が用意されており、部分的にHTML/CSSを編集することでオリジナルデザインの作成も可能。

SNSと連携可能で高い集客力


InstagramやTwitter、Facebook、LINEなどのSNSと簡単に連携が行え、Shopifyのアプリを利用することでSNS上で直接販売することも可能。

越境ECに強い


Shopifyは様々な言語・通貨・豊富な決済手段に対応しており、海外発送も可能なため越境EC(海外向けのECサイト)に強みがある。Shopifyでは国ごとに税金を細かく設定することが可能なため、海外では消費税を含めずに販売し配送料に課税するなどの対応ができる。

日本で馴染みのあるBASEやSTORESは月額無料で利用できるプランがありますが、無料だからこそ機能が制限されていることも多いためShopifyは低コストながらも自由度が高く使い勝手の良いところがメリットとなります。

【デメリット】

専門的な知識が必要となることも

ShopifyではHTML/CSSの編集でテンプレートのカスタマイズが可能ですが、理想通りにカスタマイズするためにはコーディング知識が必要であること、更にECサイトに必要な機能をShopify App(ショッピファイ アプリ)から見極め設定することなど全くの初心者では難しいこともあります。Shopifyで本格的なサイトを制作したい場合は制作会社に相談するのも一つの方法です。

英語が必要になることも

カナダの企業が運営するShopifyはまだ日本向けのアプリが少なくアプリの説明文が英語であることや、詳細情報を知りたいときは英語であったりと英語が必要な場面に出くわすことも。ECサイトの解説や運営をする上では日本語に翻訳されていることは殆どなので心配はいりません。

HTML/CSSの知識や英語はサイトを色々とカスタマイズをしていきたい人が関わってくるデメリットであるため、まずはできる範囲で始めていきたい人には大きなデメリットになることはないのかもしれません。

Shopifyの料金プラン

Shopifyは初期費用が掛からず利用できる機能によって主に3つの月額課金制プランを用意しています。

ベーシック US$29(約3,200円)

・商品登録数:無制限
・スタッフアカウント:2
・在庫場所:4まで


基本的な機能を兼ね備えた個人・小規模事業所向けプラン

スタンダード US$79(約8,900円)

・商品登録数:無制限
・スタッフアカウント:5
・在庫場所:5まで


基本機能に加え、レポート・国際ドメイン・国際価格にも対応した中規模事業者向けプラン

プレミアム US$299(約33,000円)

・商品登録数:無制限
・スタッフアカウント:15
・在庫場所:8まで


スタンダートの機能に加え、高度なレポート・送料の自動計算・国際価格設定にも対応した大規模事業者向けプラン

この他にも、大企業など大量販売を行うECサイト向けに「Shopify Plus:US$2,000/月」とカート機能(販売管理や決済)に特化したプラン「Shopify Lite:US$9/月」があります。


これらのプランはいつでも変更可能です。料金に関しても前払いの場合は年間プランで10%割引、隔年プランで20%割引となります。

Shopifyで発生する手数料

決済手数料・取引手数料

表を見ると分かるようにプランのグレードが上がるにつれ手数料が下がります。


そして、取引手数料はShopifyペイメントを利用するとクレジットカード決済手数料以外に費用が掛からず、Shopifyペイメント以外の決済方法の場合は0.50~2%の追加手数料が発生するためShopifyペイメントの利用がおすすめです。

Shopifyペイメントとは?

Shopifyが提供する決済サービスのことで、Visa/Mastercard/JCB/American Express これらのクレジットカード決済とApple Pay・Google Pay決済に対応しています。


審査不要でShopifyペイメントの有効化をするだけですぐに利用でき、管理画面から決済情報をリアルタイムに確認することも可能です。

振込手数料(入金手数料)

Shopifyペイメントを利用することで無料。

両替手数料

Shopifyストアで取り扱っている通貨とは異なる通貨で代金が支払われた場合は両替手数料を支払う必要がある。

・アメリカ:5%

・その他:2%

Shopifyの導入事例

Shopifyで作成されたECサイトをごく一部ではありますが紹介します。Shopifyならオリジナリティのある素敵なECサイトを開設できるので、あなたが作るネットショップのイメージを膨らませてみませんか?

・金沢カレーの名店「ゴーゴーカレー」
https://jp.gogocurry.com/

・ランドセルなど革製品を手掛ける「土屋鞄製造所」
https://tsuchiya-kaban.jp/

・完全栄養食を販売する「BASE FOOD」
https://basefood.co.jp/

・コーヒーを中心に販売「ネスレ」の海外ECサイト
https://shop.nestle.com.ar/

・マヨネーズやドレッシングなど「キューピー」の海外ECサイト
https://www.kewpieshop.com/

・和菓子の老舗「とらや」の海外ECサイト
https://global.toraya-group.co.jp/

Shopifyはコストパフォーマンスの高いサービス

Shopifyが選ばれる理由が分かりましたか?
同じASPカート型のECプラットフォームであるBASEやSTORESと比較すると、月額利用料金がベーシックプランでも約3,200円と高いイメージを持たれたかもしれませんが、

・Shopifyペイメントを利用することで取引手数料が無料
・決済手数料も条件によってはBASE・STORESよりも低い
・振込手数料(入金手数料)が無料 ※他社は250~750円
・カスタマイズできる幅が広い
・越境ECにも強い


などなど、サービス内容が充実しているため月額利用料が高いとは言い切れないのです。
これまでShopifyを知らなかった人もネットショップ構築サービスの一つとして検討してみてはいかがでしょうか。