shopifyでECサイトオーナーに!手順や導入事例紹介

2021年11月29日(公開日:2021年11月4日)

ECサイトをオープンしたいと考えている方は、shopify(ショッピファイ)の利用を検討されている方も多いのではないでしょうか?


ECサイト構築プラットフォームで世界シェア№1を誇るshopifyは、シンプルかつ使い勝手の良さから、初めての方でも簡単にECサイトがオープンできると注目されています。

「shopifyはいいって聞くけどどうやって構築するの?」と思っている方へ、今回はshopifyを利用してECサイトを構築する方法や導入事例、shopifyで作成したサイトの見分け方について紹介します。


shopifyに興味がある人や導入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

越境ECとして人気!shopifyってなに?

shopifyは2004年にカナダで創業されたECプラットフォームで、全世界100万店舗以上のストアで利用されています。
2017年11月には日本法人が設立され、Shopifyを利用する方はますます増え、世界で最も利用されているECプラットフォームといわれています。

人気の理由には、以下のようなことがあげられます。
・簡単で使い勝手がいい
・多言語・他通貨・海外発送に対応
・拡張機能(アプリ)が充実
・初期費用を抑え開設できる
・デザイン性が高い
・クラウド型・自動で最新機能にアップデート可能
・オンラインストア・SNS・実店舗と連携し一元管理が可能

簡単にオンラインストアが開設でき、国内だけでなくグローバル展開も可能なshopifyは、時代のニーズに合ったECプラットフォームといえるでしょう。

shopifyでアカウントを作成するだけで簡単にECサイトができるため、初心者の方にも使いやすいサービスです。
また、無料期間が14日間設定されているので、費用をかけずに自社サイトとの相性を確認するのにもぴったり!

shopifyの始め方

shopifyの利用を検討されている方は、利用した際のイメージや自社サイトの相性を確認できる、14日間の無料トライアルがおすすめです。
では、shopifyの始め方をみていきましょう。

まずはストアの登録

ステップ①アカウント登録



まずはshopify 公式サイト(https://www.shopify.jp/)から、メールアドレスを入力し【今すぐはじめる】をクリック。
※クレジットカード不要で14日間無料でお試しできます。

ステップ②ストア登録


画面が切り替わったら、入力したメールアドレスを確認しましょう。
5文字以上のパスワード、ストア名、ストアURLを入力し、【ストアを開く】をクリック。
氏名・パスワードを入植し、shopifyのアカウントを作成します。

ステップ③アンケート


アンケートに回答し、【次へ】をクリック。
回答しない場合は【スキップ】をクリック

ステップ④ストア情報入力


ストアの名前や住所、電話番号等を入力し、【ストアに入る】をクリック
これでECサイトの登録が完了です。

次にストアの管理をしよう!


トライアルのアカウント・ストアの登録が終われば、次はストアの管理を行って生きましょう。

プランの選択


利用プランを選ぶ項目がありますが、14日間の無料体験中なので料金は発生しません。
https://www.shopify.jp/pricing

ベーシック

Eコマースを始めたばかりで対面販売も不定期に行うビジネスに最適
$29米ドル/月

スタンダード

オンラインまたは実店舗で販売を行う成長中のビジネスに最適
$79米ドル/月

プレミアム


より詳細なレポート機能を必要とする拡大中のビジネスに最適
$299米ドル/月

プランのアップグレードはいつでもできますので、小規模のECサイトや個人で行う場合はベーシックから始めるのがおすすめです。


また、大企業や取引量が多いストアにはshopify Plus、対面販売や既存のウェブサイトへの購入ボタンの追加やメールカートを追加できるshopify Liteなども用意されています。

そして決済方法を入力。
請求サイクル、決済方法(クレジットカード・PayPal)を選び、プランを開始しましょう。

shopify管理画面でできること


shopifyログイン後、管理画面ではストアの設定、設定の構成、ビジネスの管理ができます。
メニューは以下の通り。

注文管理

購入された商品の注文管理や処理、カゴ落ちした商品の管理などを行います

商品管理

販売する商品の登録や編集、データ管理を行います。
ギフトカードはこちらから販売、プレゼントできます。

顧客管理

商品を購入したユーザーやメルマガユーザー、リピート情報など顧客情報の管理を行います。

ストア分析

売上情報やアクセス数、リピート率などのデータを分析します

マーケティング

運用型広告の一元管理を行い、効率的なマーケティングを行います。

ディスカウント

クーポンやディスカウントの管理を行います。

アプリ管理

拡張機能のshopifyアプリの管理を行います。

オンラインストア

楽天市場やフェイスブックなどの販売チャンネルを追加します。

テーマ

ネットショップのイメージに合ったデザインを作成します。
テンプレートが用意されていますが、編集でオリジナルデザインに仕上げることも可能です。

ブログ

商品やショップの紹介、ブログをショップ内に掲載し、アクセス数増加を見込みます。
ブログコンテンツは、SEO対策としても効果的です。

ページ

顧客の安心感に効果的な問い合わせやQ&Aなど、固定ページを作成します。

メニュー

メインメニューの追加やドロップダウンメニューの作成など、ユーザーが利用しやすい動線となるサイト作りに効果的です。

ドメイン

ショップのドメインを作成します。

各種設定

アイキャッチ画像やトラッキングコード、ショップ公開の解除操作などを設定します。

プレビュー

ストアのイメージは、目のマークをクリックし視認性を確認しましょう。

設定

管理画面の左下にある【設定】では、以下の設定・管理が行えます。

ストアの名前
決済方法
配送料・配送方法
税金
ロケーション(店舗や倉庫の住所登録)
顧客へのメール通知
ギフトカードの編集
ファイル(商品画像等のアップロード)
販売チャンネル(追加or削除)
プラン(プランの設定)
ユーザーと権限(スタッフアカウントの追加)
ストア言語(管理画面やショップの言語設定)
請求情報
法務関連(返金、配送、プライバシーポリシーや利用規約、特定商取引法に基づく表記)

実際にストアで販売してみよう!

では、shopifyを使ってストアで販売する方法をご紹介します。

商品登録


まずは、あなたのECサイトにおく商品を登録していきましょう。
管理画面から【商品を追加する】をクリックし、タイトルや商品説明、商品情報(商品画像・価格・在庫・バリエーションなど)を入力。

商品数が多い場合、CSVファイルで商品データの一括登録も可能です。

デザインのカスタマイズ


商品登録ができたら、ECサイトのイメージを左右するショップデザインをカスタマイズしていきましょう。
テーマライブラリーには無料・有料のテーマがありますのでショップのコンセプトに合うデザインを選びましょう。

ドメイン

shopify登録後は、(登録した名前).myshopify.comというドメインが付与され、このまま公開することも可能です。
しかし独自ドメインを取得したい方はオンラインストアから新しいドメインを購入できます。(クレジットカードかPayPal)

配送設定

管理画面から配送料の管理を設定していきます。
購入された商品の重量や合計金額に応じて、独自料金を設定することができます。

決済設定

shopifyペイメントという決済システムが初期設定されており、有効化すればクレジットカードやGoogle Payなどの決済に対応できます。

テスト

ここまでの設定が終わったら、ストア公開の前に決済の流れや商品発送のオペレーションを確認してみましょう。
テストモードに切り替え、ユーザーが行うことをイメージしながら実際に商品を選びテスト決済します。
購入確認後のメールや注文管理を確認し、OKであれば商品を発送(テスト)して確認しましょう。

法務関連

日本でのオンライン販売には「特定商取引法に基づく表記」が必須!
管理画面から入力するとともに、ユーザーが安心安全に購入できるように、お問い合わせ窓口も設置しましょう。

ストアオープン!

ストアパスワードを解除すれば設定完了となり、いよいよ公開となります。

shopify導入事例

shopifyが上陸してから日本国内の企業のECサイト導入事例が増えています。
実際にshopifyを導入して作成されたECサイトを、shopifyで紹介されている中からピックアップして紹介します。

参照:shopifyブログ 導入
https://www.shopify.jp/blog/topics/%E4%BA%8B%E4%BE%8B

カキモリ

https://www.shopify.jp/blog/success-story-kakimori
「カキモリ」は、モノづくりの町台東区南部で2010年に創業した文具店です。


文具好きの聖地として世界中にファンをもつカキモリの看板商品は、表紙・中紙・リング・留め具など自由な組み合わせを楽しめるオーダーノートと自分だけの色を作れるオーダーインクです。


他、ペンやレターセット、デスク雑貨など幅広く取り扱っています。

映画のワンシーンのようなデザインが特徴のサイトですが、ショッピングガイドはシンプルで分かりやすい、ユーザーにとっての見やすさが重視されていることが特徴です。

またクレジットカード、Amazon Pay、Apple Pay、Google PayまたはPayPalと、決済方法も数多く用意されています。

海外の有力メディアでの紹介やSNSによって海外ユーザーが多く、サイトは英語にも対応。
拡張性の高さと越境ECという点からshopifyでECサイトをオープンしました。


コロナ禍でもオンラインストアのラインナップの充実とSNSでの集客が伸び、売り上げ増に貢献。
現在もECサイトのカスタマイズやオリジナル商品の強化に力を入れています。


カキモリオンラインストア
https://kakimori.com/

17kg(イチナナキログラム)

https://www.shopify.jp/blog/success-story-17kg
続いて紹介するのは若い女性に人気のアパレルブランド「17kg(イチナナキログラム)」、
インスタグラムから韓国系プチプラレディースファッションを立ち上げ、現在はラ・フォーレ原宿に実店舗をオープンするほどまで成長しました。

17kgのECサイトは、ポップで可愛らしさが特徴的。


また、写真が多くファッション誌を読んでいるようにネットショッピングを楽しめます。


一般的なカテゴリ別でアイテムを探せるだけでなく、Girly Style・Simple Style・Unisex Style・Casual Style・Natural Styleと、スタイルからもアイテムが選べる工夫がされています。

また、トップページにはアイテムのカテゴリとともにセール情報、インスタライブ紹介商品はじめ、利用ガイドや問い合わせなどの情報が一覧できます。


全ての情報がトップに集約されているので、サイト内の動線もユーザーにとって優しく使い勝手が良いといえるでしょう。

支払い方法の選択肢も多く、送料は一律700円と分かりやすさも選ばれる理由。


アパレルショップが多数ある中、17kgが成長を続けるのはShopifyのリピートやコンバージョン等のサービスを活用しマーケティングに成功しているから。


shopify ×Instagramからグローバルに展開、世界一のブランドコングロマリット企業を目指しています。

17kg(イチナナキログラム)オンラインストア
https://17kg.shop/

shopifyで作成したサイトの見分け方

様々なECサイトをみていると「ここはshopifyで作成したサイトなのかな?」「どんなテーマを使っているのかな」と気になることがありますよね。


これからECサイトをオープンしたい方にとっては、ライバルショップでありながらも素敵なデザインや機能は参考にしたいと感じるでしょう。

shopifyで作成したサイトの見分け方は、Google Chrome拡張機能を使えば簡単に見分けることができるのです。

Google Chromeのウェブストアから無料でダウンロードできる「Koala Inspector」を使います。

【Koala Inspector使い方の流れ】
・Google ChromeのウェブストアでKoala Inspector【chromeに追加】をクリック
Googleの検索フォームで「Koala Inspector」と入力し、検索してもOK
・【拡張機能を追加】をクリックして承認
拡張機能バーにKoala Inspectorが追加されますので、確認してください
Shopifyのアイコンがサングラスをかけているスタイルが追加されます
・判別したいECサイトでKoala Inspectorのアイコンをクリック
・登録(初回のみ)
アドレスを入力し「I agree to the terms condition.」(利用規約に同意します)に☑
クリックして登録します。
これで判別OKになりました!


shopifyを使っているサイトかどうかだけでなく、使用しているテーマやアプリまで分かるのでとっても便利です!

【まとめ】shopifyでECサイトを構築するならプロに相談が◎

いかがでしたでしょうか?
今回はshopifyを利用してECサイトを構築する方法や導入事例、shopifyで作成したサイトの見分け方について紹介しました。

デザイン性やカスタマイズが豊富で、魅力的なサービスが充実しているということがお分かりいただけたかと思います。
まずは国内向けのECサイトを作って、軌道にのったら海外へ…と将来的に顧客を広げたい人にもおすすめです。

shopifyの初期機能はコストを抑えたシンプルなもので、より差別化を図り理想のECサイトを実現するなら拡張機能アプリを使いこなすことがポイント!

とはいっても、ECサイトの開設にあたってマーケティングやサイトデザイン、購入の流れ、集客…とやるべきことはたくさんあります。


拡張機能アプリが日本語に対応していないものもあり、英語が苦手な方やECサイト初心者にとってはハードルが高いと感じることも…

また、使いやすくシンプルなサービスといっても、顧客の購買意欲を刺激するECサイトを作るには、HTMLの知識やSEO対策、マーケティングのスキルとノウハウがあった方が◎

shopifyに興味がある人や導入を検討している人は、ECサイト構築、Web集客の実績とノウハウをもったコンサルタントにぜひ相談してみましょう。